世論調査:「首相にふさわしい人」安倍氏トップ、首相2位
2005年 02月 12日
毎日新聞は11、12の両日、全国世論調査(電話)を実施した。「今、首相に最もふさわしいと思う政治家」を尋ねたところ、自民党の安倍晋三幹事長代理が22%で1位、小泉純一郎首相は17%で2位だった。
03年8月、同党の総裁選を前に「総裁にふさわしい人」を聞いた調査では小泉首相が55%と圧倒的な支持を得ていた。「ポスト小泉」候補の不在が長期政権の支えとなってきたが、今回の結果は来年9月の総裁任期切れへ向け、国民の関心が「ポスト小泉」に移り始めたことをうかがわせた。
質問は与野党10人の政治家から1人を選ぶ形式。安倍氏は対北朝鮮の強硬発言で支持を集めたとみられる。民主党の小沢一郎副代表が9%で3位につけ、同党の岡田克也代表は5%で4位。福田康夫前官房長官と民主党の菅直人前代表は3%で並んだ。自民党内で「中2階」と呼ばれる麻生太郎総務相、谷垣禎一財務相はともに1%。「この中にはいない」が安倍氏を上回る29%だった。
松本正生・埼玉大教授(政治学)は「小泉氏がそろそろ役割を終えたということ。小泉氏が沈んで安倍氏が自然に浮き上がってきたが、これは知名度評価であり、首相候補として認知されたとはまだ言えない」と分析。安倍氏は毎日新聞に対し「たいへん光栄だが、まだ首相になる資格があるとは思っておらず、努力したい」と述べた。【中澤雄大】
毎日新聞 2005年2月12日 20時52分