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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

大阪のおばちゃん:厚かましい…ちゃうで、国際基準やねん 研究家の“礼賛本”大売れ

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大阪のおばちゃん:厚かましい…ちゃうで、国際基準やねん 研究家の“礼賛本”大売れ

 ◇「心に井戸端の井戸がある」

 ◇厚かましい、えげつない→ちゃうで、国際基準やねん

 「振り込め詐欺」を撃退する静岡県制作のテレビCMでも話題を呼んだ「大阪のおばちゃん」。そのパワーの秘密に迫った「どや!大阪のおばちゃん学」(草思社)が売れている。初版1万部は1週間ではけ、版を重ねた。値切る、派手なファッション、すき間に座る、といった行動から、とかく「厚かましい」「えげつない」と思われがちだが、「それは誤解。根っこにはサービス精神がある」と解き明かす。結論は、大阪のおばちゃんが日本を救う!?

 著者は大阪研究家で相愛大非常勤講師の前垣和義さん(58)。「大阪のいい面も悪い面も象徴してるのがおばちゃん。そのいい面をとらえたい」と、数年前から取材してきた。

 いい面とは--。「がめつい」というイメージを膨らませる値切り。値切り倒した後で店員に「にいちゃん、男前やなあ」と付け加えて、場をホッとさせる。値切りはコミュニケーションなのだ。「おばちゃんが値切るのは家族愛。しかも、交渉で値段を決めるのは世界では当たり前。国際基準」と前垣さん。

 ヒョウ柄やアニマルプリントのファッション=写真、前垣さん提供=は「人を喜ばせ、自分も楽しもうというサービス精神」。おとなしい自分を変えようとアニマル系ファッションを身にまとい、「せっかく派手な服を着ているのだから」と、自然と人目につく位置に出て明るくなったというおばちゃんの体験を紹介している。

 見知らぬ人にも「アメちゃん、どない?」と話しかける。おせっかいと言われるが、前垣さんは「大阪のおばちゃんは心の中に井戸端の井戸を持ってるから、誰とでも親しくしゃべる。これこそ、今の日本に欠けているもの」と説く。

 草思社によると、全国的に好評で、大阪のおばちゃんや大阪の若い女性(予備軍)も買っている。「こんなふうに前向きに生きていけたら、と受けているのでは」と編集部の本田志のぶさん。

 居酒屋を経営しながらおばちゃんタレントとして活躍する池あつ子さん(60)は「漫才みたいにアホなこと言うたら、場が和むし本音を引き出せるやん。大阪のおばちゃんはそれがうまい。おばちゃんを見習いなさい」と一刀両断。

 「大阪のおばちゃん度」チェックリスト付き。1470円。
問い合わせは草思社(03・3470・6565)。
【松井宏員】

毎日新聞 2005年2月23日 大阪夕刊
by miya-neta | 2005-02-24 11:42 | 社 会