常用漢字見直し、敬語使い方で指針を…文科相が諮問
2005年 03月 30日
中山文部科学相は30日、情報化時代に対応した漢字政策のあり方と、現代に見合った敬語の使い方の指針作成を、文化審議会(阿刀田高会長)に諮問した。
漢字政策の見直しについては、常用漢字表自体の見直しも検討するよう要請しており、漢字政策は、1981年の常用漢字表制定以来の転換点を迎えることになる。また、敬語の指針については、具体的な場面に合った使い方を初めて例示する。
諮問はいずれも、今年2月の文化審議会国語分科会の報告を受けたもの。漢字の検討にあたっては、文化庁や国立国語研究所が使用頻度の実態、国民の読み書き能力などを調査する方針で、答申には数年かかるとみられる。一方、敬語の指針は2年程度で作成される見通しだ。
常用漢字表(1945字)は「社会生活で使用する漢字の目安」とされ、高校修了までに読むことはもちろん、主なものは書けるようにするなど、学校教育の目安にもなっている。
しかし、パソコンなどの普及で比較的難解なものでも目にする機会が増えて読める字が増える一方、手書きの機会が減って書くこともできる字は減っているとみられる。こうした漢字を常用漢字表に取り込むのか、あるいは常用漢字表の枠組み自体を見直すのかを含め、検討を要請。昨年9月に法務省が人名用漢字に異体字を追加したことも踏まえ、固有名詞に含まれる常用漢字表対象外の漢字をどう扱うか、考え方を示すよう求めている。
一方、敬語の指針については、国語審議会が52年、簡素化を求める「これからの敬語」を出しているが、具体的な場面を設定した使い方を例示するのは、初めてとなる。
(2005/3/30/12:32 読売新聞 無断転載禁止)
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