鈍い音とともに大きな揺れ 電車衝突のマンション
2005年 04月 25日
2005年04月25日12時56分
電車が突っ込んだマンションの住民たちは、事故当時の状況を興奮気味に話した。
6階に住む家事手伝いの女性(26)は洋間のベッドで寝ていた。「ドーン」という鈍い音とともに大きい横揺れを感じ、地震と思って跳び起きた。
まもなく「キャーッ」「大丈夫か」「コラーッ」という大声が外で飛び交った。ベランダから見下ろすと、マンションの下層階にぶつかった車両がマンションに突き刺さったようだった。足が震えた。車両の横には3人が投げ出されていた。うち1人の女性は頭から血を流して倒れていた。
「阪神大震災よりも大きな揺れだった。自宅が下の階だったら、私は死んでいたかも」
2階に住むパート勤務堀田奈美さん(33)は、5歳の長女を保育園に送るため、玄関で靴をはいていたところだった。ドーンという音と地響きがした。地震かと思い、慌てて子供を抱きかかえて部屋に戻った。
主婦牧野陽子さん(37)は2階の自宅にいた。ものすごい音がして、マンションが揺れた。すぐにいやなにおいの白煙が立ちこめてきた。直後からマンション内で「火事です」という音声が響き始めた。
慌てて線路に面した玄関から外を見た。真下で、電車がマンションにめり込んでいた。電車からは血だらけの乗客数人が降りてくる様子も見えた。
マンション1階には駐車場と駐輪場がある。「駐車場の車の多くが、電車に押しつぶされていた。スクラップ状態だった。もし、人がいたらかなりのけがになると思う」と心配そうに話した。
事故現場向かいのマンション6階に住む中澤義夫さん(65)は事故の直後、ベランダに飛び出した。衝突の衝撃か、砂ぼこりのような煙がもうもうと立ち上り、つぶれた車両から「キャー」という女性たちの叫び声が響いていたという。近くの住民らがバールのような道具を持って駆けつける。「みんなで両腕で抱えたり背負ったりして、血を流しているけが人を助け出していた」と話した。
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