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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「高卒程度認定試験」出願控え教育現場当惑

河北新報ニュース 「高卒程度認定試験」出願控え教育現場当惑


 本年度、大学入学資格検定(大検)から名称を改め内容も一部変更される「高等学校卒業程度認定試験」の出願受け付けが16日に始まるのを前に、関係者の間で期待と戸惑いが交錯している。若者から歓迎の声が聞こえる一方、各県教委などの準備は必ずしも万全でない。現役高校生の単位認定にも使える―などの特徴が浸透しきれないままのスタートとなりそうだ。

 文部科学省は、高校中退者が大検受験者の約6割を占め、大学受験目的よりも、実質的な高校卒業資格を得ようという受験者が多くいるとみられる点を考慮。就職時などにも通用しやすくしようと、名称変更を決めた。
 出願は5月27日まで受け付け、試験は8月4―5日に行われる。受験を予定する宮城県利府町の男性(18)は「ここまで中卒できたが、ぜひ合格するよう頑張りたい」と話す。

 新試験は全日制高校の生徒にも受験資格を与えた。合否は科目ごとに出され、全日制の生徒が科目合格すれば、各学校長の判断で高校の単位としての認定が可能になるという。
 ただし教育現場にはやや混乱も。大検の在り方を審議した中教審の答申が出た昨年8月以降、宮城や岩手の県教委には単位認定をどうすればいいのか、校長らから問い合わせなどが相次いだ。

 認定根拠となる学校教育法施行規則の一部改正が先月下旬までずれ込んだこともあり、宮城県教委の担当者は「学校での取り扱いが決まらず、出願期間直前なのに返答できなかった」と漏らす。
 岩手県教委は「認定はあくまで校長の判断」とした上で、独自のガイドラインを作成。4月の県学校長会議で各校に配布した。山形と青森の県教委も一問一答集を作成して各校に配ったが、福島と秋田の県教委は制度変更の各校への通知にとどまったまま「本番」を迎える。

 高校中退者らの高卒資格取得をサポートする市民団体は、新試験への移行をおおむね評価する。
 仙台市のNPO「ミヤギユースセンター」の土佐昭一郎代表は「名称変更で試験に対する社会の受け止め方はかなり変わるのではないか。中退や不登校で悩む子どもの進路の一つとして目標になる」と見ている。

2005年05月10日火曜日
by miya-neta | 2005-05-10 08:31 | 教 育