送電線鉄塔に大量ハンガー、カラスの仕業を“後始末”
2005年 06月 18日
鳥インフルエンザを警戒、マスクを着用してハンガーを撤去する東京電力の社員=東京・調布市内で
東京都内の送電用の鉄塔上部に近年、なぜか大量のハンガーが放置され、東京電力の社員がこの時期、撤去作業に追われている。
実はこれカラスの仕業。緑が少ない都会の市街地で、民家のベランダなどから“拝借”したハンガー100本以上を組み合わせ、人目につかない高さ30メートルほどのところに巣を作って子育てしているのだ。
電力需要が強まる夏場の送電障害を恐れる東電はカラスの子供が巣立つのを待って撤去を始める。ハンガー運搬用に特製の大型リュックサックも用意。昨年からはマスクとビニール製手袋を着け、鳥インフルエンザの感染にも用心している。
(2005年6月18日22時41分 読売新聞)