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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

がん特番「誤解招く」と医師ら意見書 NHKは反論

asahi.com: がん特番「誤解招く」と医師ら意見書 NHKは反論-健康


2005年07月09日00時14分

 4~5月に放映されたNHKのテレビ番組「シリーズ日本のがん医療を問う」について、がん治療に携わる医師ら405人が「視聴者に誤解を招き、治療現場に混乱を生じている」とする意見書をNHKに送った。がん死亡率の日米比較や抗がん剤の取り上げ方などが不適切だったとし、今後の医療報道の改善を求めた。8日、意見書を受け取ったNHKは「データは正確で、視聴者に誤解を与えた事実はない」と反論。週明けに文書で見解を伝えるという。

 番組は大型連休中に2回にわたってNHK総合テレビで放映された。

 意見書を送ったのは、医療者向けメーリングリストでの番組批判をきっかけに結成された「患者とともに納得の医療を目指す臨床医の会」(臨床医ネット、代表=小林一彦・JR東京総合病院血液内科医長)。番組は年齢構成の違いを無視した「粗死亡率」で日米のがん死亡率を比べ、日本のがん医療が米国に劣る印象を与えたと指摘。「科学的客観性を逸脱し、不適切」と批判した。

 臨床医ネットはまた、今年3月に承認された大腸がんの抗がん剤「オキサリプラチン」の取り上げ方について、「同抗がん剤が効くのは進行・再発がん患者の一部で、重い副作用を伴うこともあるのに、番組が画期的な薬であるという側面ばかり紹介した結果、使用者が不自然に増えた」と指摘した。

 販売元のヤクルトによると、放映後の5月は使用者が4月の倍近い966人に増えた。累計では副作用死が疑われる死者が4人出ているという。

 臨床医ネットの小林代表は「日本のがん医療を良くしようという趣旨は分かるが、事実を伝えないと患者のためにならない」という。

 これに対し、NHKは「粗死亡率を使ったのは、日本でのがん死が実数として増えている事実を伝えようと判断したため。オキサリプラチンの使用者が増えたのは患者が待ち望んでいた薬が承認され、医師が処方した結果ではないか」と反論している。
by miya-neta | 2005-07-09 00:14 | メディア