大阪市の駐車場3か所管理業務、OB団体が独占受注
2005年 07月 20日
大阪市のOB職員の福利厚生を行う社団法人の市RR厚生会(約3000人)が30年以上、市の駐車場のうち3か所の管理業務を随意契約で独占受注し、昨年度には約2億2000万円の収入を同会が雇用した市OB64人の人件費などに充てていることが20日、わかった。
競争入札で他の駐車場を受注した民間業者に比べ、人件費は1・6倍に上る。公金によるOB厚遇と言え、市は「不透明な契約と見られても仕方がない」と、契約の見直しの検討を始めた。
同会は1960年、市OBの年金制度改善などを目指して設立。退職した市と労働組合の幹部が役員を務めている。互助年金事業のほか、慰安旅行や囲碁、将棋などの同好会活動、指定旅館の割引制度など、OBを対象に福利厚生事業を実施。収益事業として、駐車場の管理業務を受注している。
市などによると、3か所のうち66年開業の西横堀駐車場(西区、1250台)と、71年開業の法円坂駐車場(中央区、521台)での車の誘導や料金徴収、清掃などの維持管理業務については、市から随意契約で受託した外郭団体の市開発公社を“トンネル”する形で、同会が事実上、受注。昨年度の受注額は計1億8600万円だった。
同公社が運営する駐車場10か所では、入札で民間業者を選定。営業日数は異なるが、これらの駐車場の1人あたり人件費が年210万円だったのに対し、西横堀、法円坂では335万円にのぼっていた。
また、本庁舎(北区)地下駐車場のうち公用車用(211台)は、1者が独占受注できる特命随意契約で、同会が市から1646万円(昨年度)で受託。来庁者用の有料駐車場(49台)は、同会が使用料を市に支払う一方、料金収入を受け取る契約で、昨年度の収入は2340万円だった。
長年の独占受注について、市は「過去の経緯から慣例的に発注してきた。効率化を図るため、来年度以降は改める」としている。
小橋年雄・同会常務理事は「同じ釜のメシを食った仲間が生涯、助け合える仕組みだが、今の時代にそぐわない面もあり、今後は組織のあり方を見直していきたい」と話している。
(2005年7月20日14時40分 読売新聞)
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