暴行容疑で参加の男逮捕 東京の教科書採択反対集会
2005年 08月 04日
2005年08月04日13時52分
警視庁は4日朝、東京都杉並区の中学校用教科書の採択をめぐる反対集会に参加しようとしていた男を暴行の疑いで現行犯逮捕した。男は黙秘しているが、警視庁は政治団体「都政を革新する会」事務局長(45)で、中核派の活動家とみている。
杉並区ではこの日午後に区教委が教科書採択をする予定で、区役所前では午前中に、「新しい歴史教科書をつくる会」の主導で編集された扶桑社版の歴史・公民教科書の採択に反対する集会が予定されていた。
公安部の調べでは、男は4日午前8時50分ごろ、集会参加者をビデオで撮影していた男性(39)に「何を撮っているんだ」などと言って持っていたバッグのひもを引っ張り、男性をのけぞらせるなどした疑い。
都政を革新する会は「男性が執拗(しつよう)に撮影していたのでやめさせようとしたが、逃げようとしたのでバッグをつかんだだけだ」と話している。