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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

遺伝子:植物開花の決め手、京都大大学院助教授らが発見

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 植物が花を咲かせる時に働くとされ、長年謎だった「花成ホルモン」とみられる遺伝子を、京都大大学院理学研究科の荒木崇助教授(分子遺伝学)らが世界で初めて発見した。この遺伝子で野菜や果樹の開花をコントロールできれば、需要に応じて花や実を付けさせるなど生産性向上につながる可能性がある。12日付の米科学誌「サイエンス」で発表する。

 イネや小麦、アサガオなど多くの植物は、日照時間を葉で感じ、葉の中で作られる「花成ホルモン」が働いて特定の季節に花が咲くと考えられてきた。1937年提唱の古い学説だが、ホルモンの実体は不明だった。

 荒木助教授らは99年、シロイヌナズナ(アブラナ科)を使った実験で、「FT」という遺伝子の働きを高めると極端に早咲きになり、壊すと逆に開花が遅れることを確認。さらに今回、「FT」遺伝子が葉の中でたんぱく質を作る▽たんぱく質が芽に移動して別のたんぱく質「FD」に結合▽結合したたんぱく質が花芽を作る遺伝子のスイッチを入れて花が咲く--という仕組みを解明。「FT」遺伝子が作るたんぱく質が謎のホルモンである可能性が極めて高いことを示した。

 荒木助教授は「同種のたんぱく質はイネでも確認し、他の植物にも共通するとみられる。照明や冷暖房を使わず、植物の開花をコントロールする方法の開発につながる」と話している。【奥野敦史】

毎日新聞 2005年8月12日 3時00分
by miya-neta | 2005-08-12 10:52 | 科学/技術