覚せい剤：大阪市の注射器売買人を逮捕 麻薬特例法で初

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　覚せい剤の密売人に注射器約２８００本を卸したとして、近畿厚生局麻薬取締部は２２日までに、大阪市東住吉区の無職、西岡昇容疑者（５４）と同、上田倫世容疑者（２９）を麻薬特例法違反（業としての譲渡）のほう助容疑で逮捕した。西岡容疑者は「オオクワガタの標本作製に使う」と、大阪市内の医療機器販売会社に、うその用途を説明して注射器の購入を繰り返していたという。注射器の販売行為に同法を適用するのは全国初。

　調べでは、西岡容疑者らは５月、同市浪速区のマンションで密売人の元暴力団組員、平川吾朗被告（５３）＝同法違反罪で公判中＝に注射器約２８００本を約１１万円で販売し、密売を助けた疑い。同様の方法で過去２年間に約１３５万本の注射器を売りさばいたことを認めているという。【野田武】

毎日新聞　2005年9月22日　12時03分　（最終更新時間　9月22日　12時54分）