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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

人気の「裏原宿」 30業者が計4億円の申告漏れ

asahi.com: 社会


2005年12月01日21時19分
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「裏原宿」の地図

 東京・原宿の竹下通りから一歩入った通称「裏原宿」。若者に人気のブランド衣料店が並ぶ。この衣料を製造・販売する会社や取引先30社余りが、相次いで国税当局から追徴課税された。経営の経験が浅い若手デザイナー企業家らが、経営ノウハウを教わった仲介業者の指示で商品を割高に仕入れたところ、「この業者へのリベートを仕入れ代金に見せかけた所得隠し」などと指摘されたという。

 「裏原宿」はもともと住宅地だったが、立地の良さに比べて家賃が安く、95年ごろから衣料品やアクセサリーなどの店が進出。約1キロ四方に約300の店舗が軒を連ねている。

 関係者によると、課税されたのはこうした店の衣料を製造・販売する会社や取引先で、若手デザイナーが立ち上げた有名ブランドの会社が多い。

 これらの会社は共通の仲介業者に頼まれ、自社ブランド以外のTシャツや小物などを仕入れていた。この際、仲介業者の息のかかった複数の会社を挟んだため、仲介業者やそれぞれの会社の取り分が上乗せされ、仕入れ値が割高になった。

 この仲介業者は縫製業者や素材メーカーなどに幅広い人脈を持ち、デザイナーに業者を紹介したり、経営の相談に乗ったりしていたという。

 このため、国税当局は「仕入れ代金に顧問料のようなリベートを混ぜ込み、所得を圧縮した」と指摘。各社の申告漏れ総額は03年までの5年前後で4億円を超え、追徴税額は重加算税などを含めて1億数千万円に上る模様だ。

 課税された複数の会社の顧問弁護士は「正しい取引と思っており、見解の相違があったが、指摘に従って修正申告した。所得を圧縮する意図はなかった」と話している。

 また、仲介業者自身も一連の取引で得た利益を申告所得から除いたとして、03年までの5年間で4億数千万円の所得隠しを指摘され、重加算税を含め約2億円を追徴課税されたとみられる。
by miya-neta | 2005-12-01 21:19 | 経 済