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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

オウム内部対立激化、上祐代表派と反対派 公安当局警戒

asahi.com:社会


2005年12月25日06時08分

 来年1月で団体規制法による観察処分の適用期間が満了するオウム真理教(アーレフに改称)で、指導部の対立が激化していることがわかった。一線から退いていた上祐史浩代表(43)が、指導部復帰とみられる動きを活発化。これを支持する信徒と対立する信徒が、互いに主導権や信徒の確保を図り、年末年始のセミナーも分裂開催の見通しだ。教団分裂の可能性も含め、公安当局は警戒を強めている。

 観察処分の早期取り消しを狙い、松本智津夫(麻原彰晃)被告(50)と距離を置いた上祐代表が03年秋、反発を受けて運営から離脱し、教団は「正悟師」と呼ばれる最高幹部5人の集団指導体制となった。しかし、指導力不足や、2人の正悟師が職業安定法違反や薬事法違反容疑で警視庁に逮捕されたことで、集団指導体制の求心力は低下していた。

 公安当局などによると、今年5月ごろから、上祐代表が首都圏各地や大阪、名古屋などで独自に会合を開いたり、インターネット上にブログ(日記風サイト)を立ち上げたりして反上祐派を批判、元信徒への復帰呼びかけなど多数派工作をすすめている。

 一方、村岡達子正悟師(55)をはじめとする「麻原信奉」を唱える反上祐派は、支持派会合への参加やブログ閲覧を「重大な破戒行為」と反発し、支持派の信徒をセミナーから除外するなどしていた。

 争いは全国の道場にも波及し、仙台や船橋(千葉県)などの道場を支持派信徒が押さえるなど、色分けされた状態となっている。

 大阪市の大阪道場では、反上祐派が別のビルに移り、上祐代表らが道場を「奪取」。西日本の拠点として、資金獲得の柱の一つである「年末年始集中セミナー」も大阪を主会場にして独自に開催するとみられている。

 10月には、中間派も交えた会合が開かれ、中間派は争いの原因を「現在の指導体制にある」とし、新たな指導体制を提案したという。だが、11月になって、中間派の正悟師が教団役員の辞任を表明し、中間派もまとまりを失い、両派の対立はますます深まっている。

 ■教団の現状 出家・在家を合わせて国内に約1200人、ロシアにも数十人の旧教団の元信徒がおり、全国約30カ所に道場や修行施設を持つ。在家信徒による布施や、セミナーなどの参加費が資金源。今夏のセミナーでは約3000万円を集めたという。
by miya-neta | 2005-12-25 06:08 | 社 会