中国人の密入国あっせん 2容疑者を逮捕 宮城県警
2006年 01月 19日
中国人の日本への密入国をあっせんしたとして、宮城県警外事課と岩沼署は18日までに、入管難民法違反のほう助の疑いで、京都府長岡京市一文橋、雑貨輸出業河本一始容疑者(35)と、大阪府高槻市高垣町、貿易商大矢進容疑者(31)を逮捕した。
調べでは、2人は共謀して昨年10月15日、中国人の男(40)が韓国から旅客機で仙台空港に不法入国するのを手助けした疑い。
男は中国からマレーシアと韓国を経由して来日。県警は男が偽造パスポートで入国しようとしたのを見抜き、同法違反容疑で逮捕した。その後の調べで、河本容疑者が男をマレーシアから引率し、大矢容疑者が河本容疑者に引率を持ち掛けた疑いが強まり、昨年11―12月に逮捕した。
河本容疑者は約10万円の報酬を得たことを認め、「ほかにも数人の中国人を全国の地方空港に手引きした」と供述している。中国人の男は「中国のブローカーに手数料として約200万円を払った」と述べているという。
河本容疑者は、入管難民法違反の営利目的不法入国援助罪に切り替えて起訴され、現在公判中。大矢容疑者も既に起訴されている。中国人の男は有罪が確定し、中国に強制送還された。
2006年01月19日木曜日