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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

学校選択制「子どもの安全に問題」 教研集会で意見続出

asahi.com: 教育


2006年02月26日21時22分

 三重県で開かれている日本教職員組合の教育研究全国集会で26日、学校と通学路の安全が議論された。各地で広がる学校選択制で、学校と地域が連携して通学路の安全を守る取り組みが難しくなっていることが報告された。

 意見交換の中で大阪府寝屋川市の小学校教諭がこんな話をした。

 1年前に市内の小学校で教職員殺傷事件が起きて以来、保護者や地域の人たちは、子どもたちが最後まで1人にならないよう、下校時の付き添いや見守りを続けている。

 ところが、新年度から市は隣り合う2校のどちらかを選べる小学校の選択制を始める。すると、圧倒的に人数が少ない校区外の子が、下校時に1人になってしまう。

 「市はそのことを保護者に説明せず、対応を学校任せにしている」

 大阪府教組のメンバーも、01年に児童8人が殺害された大阪教育大学付属池田小事件以来、学校が地域の核となって人と人の結びつきを取り戻す取り組みをしてきた、と報告。そのうえで「一番大事なのは学校選択制を導入させないこと」と、強調した。

 早稲田大学の喜多明人教授(教育学)は、相次ぐ事件を受けて文部科学省が通学路の定期点検を指示する一方で、学校選択制に肯定的なのは矛盾している、と指摘。教育行政は「とにかくがんばれ」と現場に依存するのではなく、警備員の人件費などを出すべきだ、と主張した。

 会場の教員たちも、防犯カメラが監視社会を招く心配や、教員の過大な負担を相次いで訴えた。

 だが、行政の転換を求めても、それには時間がかかる。山梨県の教員は「それで明日の安全を心配する保護者たちの納得を得られるだろうか。学校は、できることは何でもやる姿勢が必要ではないか」と述べた。
by miya-neta | 2006-02-26 21:22 | 教 育