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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

産経朝刊 部活指導を給与に反映 都教委検討 教員の熱意評価

Sankei Web (03/26 05:00)


平成18(2006)年3月26日[日]

 東京都教育委員会が、放課後などに行われる中学や高校の部活動を顧問教員の評価の対象とし、給与表の要素に反映させるよう検討に入ることが二十五日、分かった。教員の能力や実績を給与に反映しやすくするため、都教委は現行五段階の給与表を細分化する見直し作業に四月から着手する。部活動は学習指導要領に位置づけが明確に示されておらず、熱心な教員を評価する上で全国の公教育の現場から注目を集めそうだ。

 教員の給与体系は、国立学校の教員給与に準じてきたが、一昨年四月に国立学校が独立行政法人化されたのに伴い、都道府県が独自に決められるようになった。

 東京都の教員の給与表は、都庁の行政職員が十段階あるのに対し、一級(実習助手)▽二級(教諭)▽特二級(主幹)▽三級(教頭・副校長)▽四級(校長)-の五段階で区別。特二級以上は管理職で、東京で六万二千人に上る教員のうち約85%を占める二級の教員は原則として努力が反映されず、勤続年数に従って一律のペースで昇給していく。

 こうした実態を踏まえ、都教委では今年四月から、二級職を対象に(1)学校の運営やマネジメント能力(2)業績や授業力(3)行政職と比較して高い教員の給与水準の適正化-などの見直しに入ることを決定。同じ二級職でも高い能力や実績を持つ教員を処遇するためにも、給与表を細分化することが必要としている。

 また、現在、ボランティア的な扱いになっている部活動の職責と位置付けも新たに検討項目に加えることにした。部活動は教員の自発的な指導が基本となっており、土日に出勤しても手当は一日千四百-千七百円で、振り替え休日を取ることもままならない。

 多くの教員は教科指導で忙しい中で、顧問を引き受けているのが実態。「顧問が異動すると後任を見つけるのも大変」(関係者)という。

 都教委によると、都内の中学校では指導者不足などで毎年約二百の部活が廃部に追い込まれていることから、「部活動が体系的に給与表に反映されるようになれば、多くの顧問教諭の士気を高め、部活の教育的価値を落とさないようにすることができる」(都幹部)との声もある。

 しかし、部活動を給与表に反映する職責として扱うと、「教員が部活動にかかわらなくなったときに給与を調整するのは不可能」との指摘も強く、業績を給与に反映させるものと、これまで通り手当などで補うものとに区分する方法の可否も検討するという。
by miya-neta | 2006-03-26 05:00 | 教 育