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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「ファック」を乱発~いけないことと知りながら

U.S. FrontLine


更新2006年03月31日 19:12米国東部時間

 公共の場で道徳性を欠いた言葉を使う米国人の数が増えていることが、AP通信がイプソス(Ipsos)と実施した共同調査で分かった。調査は3月20~22日に、1001人の成人を対象に行われた。

 調査によると、回答者のほぼ4分の3(74%)が、公共の場で頻繁にまたは時折、ののしり言葉を耳にすると答えた。また3分の2は、20年前と比べて自分自身がそういった言葉を多用するようになったと回答した。最も代表的なののしり言葉、「ファック(F-wordと表記)」については、1日数回(8%)から年に数回(15%)まで差はあるものの、64%が使うと答えている。

 特に若い世代は、年輩世代よりもののしり言葉を多用することが分かっている。18~34歳の62%が少なくとも週に数回は使用すると答え、35歳以上の39%を大きく上回った。

 男女別では、ののしり用語に気分を害すると答えた女性が74%に達し、男性の60%を上回った。一方、ののしり言葉を「州に数回以上使用する」と答えた男性は54%に上り、女性の39%を上回った。「ファック」を同頻度で使用すると答えた男性も32%と、女性(23%)よりも多かった。

 酒場やテレビ番組ではもちろん、審議中に激高したチェイニー副大統領のように、議会ですら「ファック」が姿を見せる時代だ。

 ペンシルベニア州の女性(67)は、自宅近くの高校の前を通り過ぎるたびにこうした言葉を耳にし、気分を害されているという。「生徒たちに『私は国語辞典も類語辞典も持っているけど、そんな言葉は載っていないよ』と話しかけます。なぜ親が許しているのか理解できないわ」

 彼女が頼みの綱とする倫理コラムニスト、ジュディス・マーティン氏(「ミス・マナーズ」のペンネームでワシントン・ポストなどで連載)は、「ののしり言葉を投げ掛けられた人たちが『ショックを受けてないフリ』をしていることが問題。そのうち本当に何も感じなくなってしまう」と語る。

 調査で得られた唯一の救いは、ののしり言葉を使っている人の多くが、それが正しくないことだと認識している点だ。しかし、ののしり言葉が持つ子どもへの影響を心配しながらも、毎日そういった言葉を使っている親もいる。
by miya-neta | 2006-03-31 18:12 | 国 際