ロシア語通訳の米原万里さん死去 エッセーなどでも活躍
2006年 05月 29日
2006年05月29日15時08分
ロシア語通訳として国際会議やテレビの同時通訳で活躍、ユーモアあふれるエッセーなどでも知られた、作家の米原万里(よねはら・まり)さんが25日、卵巣がんで死去した。56歳だった。葬儀は親族で済ませた。「友人葬」を予定しているが、日時、場所は未定。自宅は公表していない。
父が共産党衆院議員だった故米原昶(いたる)氏で、その関係で、少女時代はプラハのソビエト学校で学んだ。帰国し、大学卒業後は、ロシア語を生かしてサハロフ、エリツィン、ゴルバチョフら来日した要人の通訳を務めた。旧ソ連のペレストロイカ以降、テレビの同時通訳でも活躍。92年に日本女性放送者懇談会賞を受賞。
通訳業のかたわら、ユーモアあふれる文章を発表。95年、「不実な美女か貞淑な醜女か」で読売文学賞を受賞したほか、「魔女の1ダース」で講談社エッセイ賞、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」で大宅壮一ノンフィクション賞。初の小説「オリガ・モリソヴナの反語法」でドゥマゴ文学賞を受けた。テレビ番組のコメンテーターなども務めた。妹は作家井上ひさし氏の妻ユリさん。
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