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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

3+24=20? 四則計算、小6の4割誤答

Sankei Web 社会 (07/14 21:08)


≪小中生、数学的思考が苦手 学力テストで明らかに≫
 一貫した論旨の展開や数学的な思考が苦手な小中学生が多いことが14日、国立教育政策研究所が実施した学力テスト(特定の課題に関する調査)の結果で明らかになった。「3+2×4」(正答は11)という基本的な四則混合計算では小5の3分の1、小6の4割強が誤答し、深刻な計算力不足がうかがえる。国際調査で学力低下を示す結果が相次ぐなか、現在進められている「ゆとり教育」(現行の学習指導要領)の見直し作業にも影響を与えそうだ。

 調査は昨年1月と2月、全国の国公私立の小学4年から中学3年までを対象に、各教科・学年ごとに3000人強ずつ実施。国語では漢字(読み・書き)と長文記述、算数・数学では「数学的に考える力」と「計算に関する力」を探った。従来の調査では把握できない、特定の学力に焦点を絞った調査は初めて。同研究所ではホームページで公表し、教育現場で活用してもらう。

 国語の漢字では、読み・書き各50問ずつを出題し、うち10問は複数の学年にまたがる共通問題とした。日常生活で使用頻度が高い漢字は定着していたが、「挙手」「改行」の読み方は小4の8割強が誤答するなど、使用頻度が低い漢字の定着は不十分だった。

 長文記述では小学生で400~600字、中学生で600~800字の記述量を求めた。自分の考えを明確にできるよう相互関係を考えて段落分けしたり、一貫した文章を書いたりする点で正答率が低かった。

 算数・数学の場合、「数学的に考える力」で、グラフ化をはじめとして日常事象の考察に算数・数学を生かす力に問題があった。また、論理的に反証する力や数量関係の法則を発見する力、発展的に考える力が不十分だった。「計算に関する力」では、四則計算で、掛け算や割り算を足し算や引き算より優先させる決まりについての理解不足が目立った。

 特定の課題に関する調査は、義務教育の指導改善策についての中央教育審議会答申(平成15年10月)を受けて、カリキュラムの見直しに反映させるために実施する。17年度には英語(中学のみ)と理科を行っており、現在集計中。今年度は社会を対象に行う。


 【学力テストの主な課題と指導改善策】

国語

★際立って正答率の低い漢字がある
 →誤りやすい漢字の反復・重点的な指導

★使用頻度が低い漢字、複雑な字形や類似の字形がある漢字に誤答・無解答が多い
 →類似の字をまとめて提示。漢字の意味の理解

★考えを明確にする段落構成や一貫性ある論旨展開
 →構成メモで段落相互の関係を意識
 →日記、観察・報告文で書くことに慣れさせる指導

算数・数学

★グラフ化など日常事象の考察に算数・数学を生かす力
 →日常生活と結びつけた指導の充実

★数量の関係に法則を見つけたり、面積の求め方を発展的に考えること
 →解決の方法や考え方に着目した指導

★演繹(えんえき)的な考え方を説明・記述する力
 →論理的に筋道立てて説明させる指導

★四則計算における乗除先行の理解が不十分
 →整数段階から演算を丁寧に扱い計算の意味を理解

(07/14 21:08)
by miya-neta | 2006-07-14 21:08 | 教 育