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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

日本の仕事場は昼寝がブーム~W.ポスト、効能や歴史を紹介

U.S. FrontLine


更新2006年07月28日 17:42米国東部時間

 脳の活性化に注目が集まっている日本で、昼寝による能率改善の効果が見直されていることを、ワシントン・ポストが伝えている。

● 仮眠は午後の仕事への準備

 福岡県の明善高校では2005年、日本でも初めて全生徒に昼食後15分間の昼寝を奨励し始めた。昼寝時間には電気を消し、校内放送でクラシック音楽を流し、教師も一緒に仮眠を取る。同校は進学校で、生徒の1日の睡眠時間は平均5~6時間。昼寝を導入したところ、生徒の成績が驚くほど上がり、授業中の居眠りも大幅に減ったという。生徒は「昼寝をしないと1日中疲れる」と話しており、今では同校にならう、または昼寝の導入を検討する学校が増えているという。

 日本の大都市でも、ここ2年間で昼寝サロンが急増している。約1500人の会員を抱える「ナピア」(東京都)では、昼休みに4.50ドル程度で昼寝ができる。同店は、「30分以上の昼寝は深い眠りを招き、起きるのがつらくなるため逆効果」という研究報告に基づき、20分後にカフェインが効いて利用客が気持ちよく起きられるよう睡眠前にはコーヒーまで出している。昼寝サロンの料金に保険の適用を認める企業もある。

 一方、百貨店や通販業者は、仕事場でも机の上にうつぶせで寝られる「デスクピロー」を販売している。昼休みの仮眠が日常風景となっているトヨタの東京支社では、「昼寝をする社員は午後の仕事に備えていると見なされ、眉をひそめる人もいなければ遠慮する人もいない」と話している。

● 昼寝ブーム復活

 昼寝ブームは、長年「昼寝はたるんでいる証拠」と思われていた日本では大きな変化といえる。久留米大学(福岡県)の睡眠研究家、内村直尚氏は「03年に新幹線の運転手が睡眠障害で居眠り運転をする事件が発生して以降、状況が変わった。日本の労働者の平均睡眠時間は5~6時間で、人々は睡眠不足が能力を低下させていることを認識し始めた。夜まできちんと仕事ができるようにするには昼寝が必要」と指摘する。

 広島大学の堀忠雄氏によると、日本では昔から朝の早い農家などを中心に昼寝の習慣があった。17世紀にイベリア半島から来たキリスト教の伝道師によってその習慣が広まったが、その後、英や独、仏国など昼寝の習慣がない国との交流が深まったため習慣が徐々に薄れたが、今またブームが復活しているようだ。
by miya-neta | 2006-07-28 17:42 | 社 会