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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

渡辺淳一さん「あじさい日記」産経新聞で15日スタート

イザ!: 本・アートニュース


2006/08/10 15:55

 恋愛や性愛を通して人間の本質を問いつめ、新しい時代を描いてきた作家、渡辺淳一さん(72)の小説「あじさい日記」が15日から、産経新聞紙上でスタートする。渡辺さんの本紙での連載は3回目、26年ぶり。

 「あじさい日記」は、13日に最終回を迎える宮部みゆきさんの小説「楽園」に続く連載小説。開業医の夫と、専業主婦の妻が主人公。夫の浮気を疑っている妻は日記に思いの丈を詳細につづり、夫は偶然その日記を見てしまう。その日から、夫婦の“戦い”が始まる。

 日記を介して初めてつまびらかになる妻の本音、心の揺れ…。これまでも多くの刺激的な男女関係を描き、作品ごとに話題を振りまいてきた作家が問いかける夫婦のあり方とは。揺れ動く現代の夫婦の実態に挑む。

 また、挿絵を担当するのは、画家の深井国さん(71)。SF、時代小説と幅広い小説の挿絵を手掛けてきたベテランで、美しい線で描かれる人物や風景が、小説世界を引き立てる。題字は、書家の松井芝翠さんの作品。

                    ◇ 

 渡辺淳一さんの話「いま、夫と妻のあいだはさまざまな形で揺れている。それは古い家庭のしきたりが時代に合わなくなり、妻が自我に目覚め、妻なりに納得できる自分探しがはじまったからである。

 今回の小説はそういう状況の下で、ある日偶然、妻の日記を読んで驚愕(きょうがく)する夫の立場から書きはじめようと思っている。どんな内容か、いま思案中だが、外で秘(ひそ)かに浮気している夫はその日記から目が離せなくなる。

 一方、妻は夫が自分の日記を読んでいるか否か、わからぬまま、女独特の勘を駆使して鋭く書きすすめていく。

 日記の名前は『あじさい日記』、いうまでもなく、紫陽花(あじさい)の花言葉は『心変わり』『変節』そして『浮気』である」

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 深井国さんの話「渡辺さんとずっとお仕事をしたいと思っており、願いがかなった。もともと美しい女性を描くのが好きなので楽しみ。線が主流の私の絵と渡辺さんの小説は合うと思う。久しぶりの現代小説、力をいれてやりたい」
by miya-neta | 2006-08-10 15:55 | メディア