暗算でも分かるエイズ対策費不足 ビル・ゲイツ氏が警鐘
2006年 08月 20日
2006/08/20 20:21
マイクロソフトの創業者でエイズ撲滅運動に尽力しているビル・ゲイツ氏が、カナダ・トロントで開かれた第16回国際エイズ会議に出席、「大規模な予防策を講じなければ、急増する治療費をまかなえなくなる」と訴えた。
ゲイツ氏は、年間のエイズウイルス(HIV)感染者は460万人にのぼる一方、このうち適切な治療を受けているのはわずか45万人と説明。「1人を治療している間に10人の感染者が生じており、対策が完全に遅れている」と話した。
1人あたりの年間治療費を330ドル(約3万8000円)としても、4000万人とされる感染者すべてを対象とすれば、130億ドルという天文学的な額が必要。しかし「米大統領エイズ救済緊急計画」の拠出額はわずか15億ドル。予防治療予算も不足しており、必要とされる年間57億ドルのうち32億ドルしか集まっていないという。
ゲイツ氏は妻のメリンダさんと共同で運営する慈善財団「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を通じ、今後もエイズ予防、撲滅への多額の“投資”を約束。「女性は弱者の立場にあり、夫やパートナーにコンドーム着用を強制できない」とも話した。
メリンダさんは、有効なエイズ治療法が開発されていない現段階では、女性が塗布して感染を防ぐ殺菌治療薬の普及が重要と指摘。現在、16種類で治験が行われて、うち5種は最終段階という。このほか、感染を防止する抗HIV薬の開発などが進行中だ。
<USA TODAY>
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