動機は? 少年の供述二転三転 稚内・母刺殺事件
2006年 08月 30日
2006年08月30日14時42分
北海道稚内市の病院パート職員の女性(46)が刺殺され、長男(16)と友人(15)が殺人の疑いで逮捕された事件は、道警捜査本部のこれまでの調べで、両親の離婚に不満を持った長男が30万円で友人に母親の殺害を依頼したとされる。だが、強盗に見せかける周到さの半面、周囲に簡単に気付かれる可能性もあったと見る捜査関係者も少なくない。犯行には稚拙な点も多い。供述も二転三転しており、多くの疑問が残っている。
道警の調べでは、長男の両親は4年前に離婚。住んでいた神奈川県から、母親の出身地の稚内市に移り住んだ。長男は両親の離婚に不満を漏らし、「母がいつも父親をかばったので憎くなった」などと供述しているという。
だが、「離婚が直接の動機とは理解できない」という捜査関係者も少なくはない。「離婚が事件の根底にあるかも知れないが、ほかに殺害に結びつく直接的な動機があるのではないか」とみて、さらに調べを続けている。
長男は8月に入って母の殺害を持ちかけ、友人とは事件前日、犯行について打ち合わせをしたとされる。30万円についても、「母の貯金で払おうと思っていた」などと供述しているという。だが、事前の計画にもかかわらず、2人は事件直後から「大変なことをした」とすぐに反省した様子を見せているという。金も実際には払われておらず、単なる口約束だったという。
殺害方法についてもなぞは残る。友人が母親を殺害していた時、長男は2階の部屋で、音楽を聴いていたとみられている。当初、道警の調べに対して長男は「玄関から金髪の男性が逃げ出すのを見た」などと説明。1階の部屋も暴漢が侵入した跡のように荒らされていた。
だが、隣の家とは約1メートルしか離れていない。襲われた母親が大声を出したり、外に逃げ出したりすれば気付かれる可能性がある。捜査関係者も「騒がれるのを警戒すれば、就寝中の方が抵抗されない。なぜ風呂上がりを狙ったのか疑問だ」と話している。
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