大阪府、1千億円歳出削減 ゼロ金利解除で上積みへ
2006年 09月 04日
[ 共同通信 2006年09月04日 18時24分 ]
危機的な財政赤字を抱える大阪府は4日、現行の行財政計画を見直し、2010年度に約1000億円の歳出を削減し、黒字化する計画の素案をまとめた。04年度時点の計画では600億円を削減することにしていたが、日銀のゼロ金利政策解除に伴う金利上昇などを見込み、上積みが必要と判断、新たに400億円を削減することにした。
黒字化は当初計画から1年前倒しし、10年度に単年度で20億円の黒字にして赤字構造からの脱却を目指す。
記者会見で太田房江知事は「(国の管理下に置かれる)財政再建団体に転落するかどうかが一番大きな課題だったが、本年度の予算編成でクリアできるめどがついた。10年度から借金を返し始める計画を作った」と説明した。