頭突きを受けたマテラッツィ ジダンへの発言内容明かす
2006年 09月 06日
2006.09.06
Web posted at: 17:13 JST- CNN/AP/REUTERS
ローマ――ドイツで先に開かれたサッカーのワールドカップ(W杯)決勝で大きな問題となったフランス代表主将のMF、ジネディーヌ・ジダン選手の頭突き事件で、「被害者」となったイタリア代表DF、マルコ・マテラッツィ選手(インテル)は5日、伊スポーツ紙、ガゼッタ・デロ・スポルトとの会見に応じ、試合中の自らの「挑発的な発言内容」を初めて明らかにした。
これによると、守備で再三、シャツを引っ張ったマテラッツィ選手に対してジダン選手が軽蔑するような調子で、「そんなにシャツが欲しいなら試合後にやるよ」と言ったため、「シャツよりおまえのお姉さんのほうがいい」と言い返したという。
マテラッツィ選手は、「試合ではもっとひどい発言もある。あの時点で、ジダン選手に姉がいるかどうかは知らなかった」として、「先に挑発したジダン選手の方こそまず謝罪すべきで、自分からジダン選手に謝罪するつもりはない。ただし、彼のお姉さんには謝らなければ」と述べた。
マテラッツィ選手は、ジダン選手と、和解には応じる姿勢を示している。
「頭突き事件」で国際サッカー連盟(FIFA)は、ジダン選手に対して出場停止3試合と罰金7500スイスフラン(約70万円)、マテラッツィ選手に出場停止2試合、罰金5000スイスフラン(約47万円)の処分を決定している。ジダン選手はW杯後に引退したため、代わりに3日間の社会奉仕活動が科された。
マテラッツィ選手は、処分で欧州選手権予選の2試合に出場不可能となり、イタリアの閣僚らが、FIFAの処分は不公平だと批判している。