安倍氏、旧宮家復活を検討
2006年 09月 15日
2006年09月15日20時04分
自民党総裁選に立候補している安倍官房長官は15日、父方ではなく母方に天皇の血筋を引く女系天皇に消極的な考えを示したうえで、男系を維持するために旧宮家の復活などを検討する考えを明らかにした。同日収録された民放番組で語った。
安倍氏は「長い歴史の中で女性天皇は存在してきたが、女系天皇は存在していない。伝統を変えるかどうか、慎重になるのは当然」と強調。「男系を維持するために、旧宮家の方が復活したり、今の宮家を継ぐという形での皇室典範の改正ができるのではないか」と語った。
同番組では、谷垣財務相が「伝統を重んじるべきだ」、麻生外相も「男系を維持してきた歴史の重さを、男女平等だから(変える)という話は違う」と述べ、ともに女系天皇には慎重な姿勢を示した。