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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

履修不足:受験生に負担の補修授業 難題抱える学校側

教育:MSN毎日インタラクティブ


 全国各地の高校での履修単位不足問題で、受験を控えた3年生にとって最も気になるのが未履修の科目をいつ学ばなければならないのかだ。学校側は、本来履修しなければならない科目に授業を戻したり、放課後や冬休みに補習を行うなど、何とか卒業に必要な単位を取らせようと考えている。だが、受験シーズン直前に補習などを受けなければならない生徒の負担は大きく、受験が一段落した後に補習を行うため卒業式を遅らせることを検討している学校もある。

 情報Aを化学や数学などに振り替えていた群馬県の県立沼田高では、週明けの30日から本来の情報Aに授業を戻す。時間が足りない分は放課後や冬休みに補習を行うという。同校は「時期が遅れれば遅れるほど受験勉強の追い込みと重なるので、なるべく早期に実施したい」と話している。

 山形県の県立鶴岡南高は、世界史の担当教諭が1人しかいないため、ほかの社会科の教諭も世界史の補習を担当するという。また、通常の教科書に基づく授業だけではなく、世界遺産の映像などを見てリポートを作成することなどで補充することも検討している。

 受験日程をにらんで補習の日程を組む学校もある。青森県立の五所川原高は、国公立大学の前期試験が終わる来年2月下旬までは補習は行わない方針。それでも単位取得には70回もの補習が必要となるため、「例年3月初旬に実施している卒業式を13日に行いたい」(山上佳男校長)と27日に保護者に説明した。

 大手予備校の河合塾は「受験生にとってはこれからが最も大切な時期。冬休み中にまとめて補習するといってもセンター試験(来年1月20、21日実施)の直前。生徒に罪はなく、負担にならないよう考慮してほしい。入試が落ち着いてから補習を行うのが一番いいし、課題の提出や自宅学習でも単位が与えられるようにしてほしい」と話している。【まとめ・佐藤敬一】

毎日新聞 2006年10月28日 15時00分
by miya-neta | 2006-10-28 15:00 | 教 育