いじめ:647件の相談 子どもの人権110番に
2006年 10月 31日
法務省が実施した「いじめ問題相談強化週間」(23~29日)の期間中、電話相談「子どもの人権110番」に、いじめに関する相談が647件寄せられた。このうち学校が十分な対応をとっていなかったり、被害が深刻なケースなど約50件について、同省は人権侵犯事件として調査を開始する。31日、同省で開かれた「子どもの人権専門委員全国会議」に報告された。
相談内容は▽教師が加害者側の生徒に反省文を書かせたものの、その親から抗議を受けると、学校はいじめを認めようとしなくなった▽担任の指導でいったん収まったいじめが、仲間はずれにされるなど目の届かないところで再び始まった--など、学校側の対応の不十分さを訴えるものが目立った。教師の言動がいじめのきっかけになったり、いじめを助長した、という内容の相談も57件に上った。
電話相談は、子どもの人権問題を扱う専門の人権擁護委員らが応じている。電話番号は0570・070・110。時間は平日午前8時半~午後5時。【森本英彦】
毎日新聞 2006年10月31日 22時29分 (最終更新時間 10月31日 23時47分)