舌足らずで反省する 四男めぐる「余人」発言
2006年 12月 25日
企画特集1
【石原知事発言録】
2006年12月19日
■舌足らずで反省する 四男めぐる「余人」発言
――知事が四男・延啓(のぶ・ひろ)氏を「余人をもって代え難い」と評したが。
「これは反省してますね。舌っ足らずでね。周りにも当人にも迷惑かけた。もっと複雑な意味があってね。タダ働きをする人間が要るんですよ。(トーキョーワンダーサイトの)ステンドグラスだってタダでやらせたんです。(大鼓の舞台背景を描いた)ダボス会議(のパーティー)もね。あの寒いスイスにとんぼ返りで行って、向こうでもの描いてタダ働きですからね。大倉さんっていう鼓の名人がいてね、彼とうちの息子と仲がよかったんで、『延啓君やってくれんか』ということがあったんでしょうかな。タダ働きならしょうがないから、あいつにやらせたらいいんじゃないかっていうんで、そういう意味で余人に代え難いと言ったんでね。別に芸術家の評価とかじゃなくて、まあ一応作家ですからね、おかしいものはつくらないだろうって思ったし、鼓を打つ舞台の背景が要るでしょう」
――「李下(り・か)に冠を正さず」との姿勢で、親族の起用は慎むべきでは。
「タダ働きする人間はそう簡単にみつからないんでね。頼んでいいでしょうか(と聞かれ)、そりゃもうやってくれと。『君、やってくれ』と、私は言いましたよ、息子に。東京のためによかれと思っただけで、人探すのだって大変ですよ」
――ちょっとやりすぎではないか。
「何をやりすぎたんですか。安くいい仕事をしなきゃと思って、ほかに行く人がいないから、息子に頼んだだけで、息子がつまらんぬれぎぬを着せられたしね。結果は大成功で、東京のキャンペーンになったと思いますよ。私自身の出張も含めて費用対効果の問題でね」
「親族でも他人でも才能があるなら生かす。息子の知恵も借りる。誤解が生じないようにしますがね。私は彼の画業に手を貸したことはない」
(17日、フジテレビの情報番組に出演して)
■要請したわけではない 自民都連の推薦決定に
――自民党都連が石原知事の推薦を決めたが知事から要請する意向は。
「私、推薦要請をしたわけじゃありませんけどね、向こうが推薦して下さったので、それをどう受けとめるかというのはまだ具体的に考えてませんけども。そういう質問って困っちゃうんだよね。今まで私はフリーランスでやってきたからね」
「民主党は、今度は候補を出すらしいけども、どうでもいいんだけども、中にもいろんな立場の人もいるみたいですが。今は随分私はいじめられてますが、こういう時というのは、私ね、性格的にね、『よーっし』という気持ちになるね。わかる者はやがてわかってもらえるだろうから」
(15日、記者会見で。来春の知事選について)
■五輪の反対者たたけ 共産の姿勢会合で批判
「共産党はオリンピック反対だって言うけど、この中にオリンピック反対の人いたら手挙げてもらいたい。そんなやつはぶったたけばいいんだ。これだけ日本が力がありながらね、周りの朝鮮だとか韓国だとか中国にバカにされ、アメリカも体のいいこといいながらヌケヌケしてんだけど。私も言ってね、やっと来年の7月までにはロードマップが決まってますから、具体的に横田(基地)をどう使うかを決めますが。その前にやっと空域返ってきたでしょ。大阪や福岡や韓国に飛んでいく飛行機っていうのは太平洋側を飛ぶんだけど、あの空域を返させたから、15分ぐらい早くなったんですよ、行くのが。10年後はみんなで東京オリンピックというでっかい夢をみるために、私もその水口だけはつくりたいと思っています」
「私いま、共産党にあることないこと言われ続けて、頭きちゃうんだけど。敵だからしょうがないんだけどね。これに便乗してメディアが、わけのわからんこと言って、あんまり愉快じゃないんですが。いじめられていますが、決して自殺しませんから」
(14日、都議会自民党の高島直樹政調会長の祝賀会であいさつ)
◆動静◆
11日(月) 終日庁外
12日(火)
15:00 北朝鮮による拉致被害者などとの懇談・写真展視察
13日(水)
14:30 新年度予算・知事査定
17:05 局務報告
14日(木)
12:25 駐日欧州委員会代表部大使と面会
14:00 知事査定
15日(金)
13:00 都議会本会議・閉会
15:00 記者会見
会見後 知事査定
16:40 局務報告
18:00 都庁記者クラブとの意見交換会
16日(土)
17日(日)