小中学生1100万人に「SOSレター」…人権擁護委
2007年 02月 16日
いじめや虐待などに悩む小中学生に気軽に相談してもらおうと、全国人権擁護委員連合会と法務省は、地方法務局あての「SOSミニレター」を作った。
週明けにも各都道府県の人権擁護委員から学校を通じて全国の全小中学生約1100万人に配られる。
ミニレターはA3判を二つ折りにしたパンフレットになっており、開くと悩みを書き込むメッセージ欄がある。各地方法務局あて名が記された封書も印刷されており、そのまま切り取って切手を張らずに投函(とうかん)できるようになっている。受け取った専門委員が手紙や電話で相談に答える。ケースによっては学校などにも連絡して解決を図る。
山口や福井など一部の県ですでに行っており、一定の効果を挙げているという。
同連合会会長の滝田三良弁護士(福島県弁護士会)は「全員に配ることでいじめている側の子どもたちへの抑止効果も期待したい」と話している。
(2007年2月16日21時53分 読売新聞)