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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

北教組に逆風 いじめ、学力テスト非協力 内部からも疑問の声噴出

北海道新聞 教育


2007/03/05 14:10

 北教組(中山和則委員長、約2万2000人)への風当たりが強まっている。道教委が昨年末に実施した「いじめ調査」で、組合員へ非協力を指示して世論の反発を招き、この問題で、北教組を追及する自民党のプロジェクトチームが6日、道内入りする。組合員からは「世間の常識から離れた抵抗勢力、とのレッテルを張られる」との切羽詰まった声も漏れる。(報道本部 田中徹)

 「北教組の取り組みが世間に理解されていない」。二月二十七日、札幌市中央区のホテルで開かれた北教組の中央委員会。いじめ調査への非協力問題では、非協力の妥当性よりも、理由を道民に伝えきれなかった執行部の“情報発信力”のつたなさに支部代表から発言が噴出した。

 会議は結局、「教師と子供、保護者との信頼関係を破壊する」「いじめの犯人捜しが行われる」と、非協力の理由をあらためて確認、終了した。だが、組合員の一人は「中央委では、おひざ元の滝川いじめ自殺が、全国的に相次いだ子供の自殺問題の発端になったという危機意識も薄いように感じられた。いじめ問題への世間の関心は高く、非協力は到底、道民の理解を得られない」との思いを口にする。

 六日に道内入りする自民党のプロジェクトチームは、非協力問題で道教委と小樽市教委から事情聴取する予定。同チームの宮路和明座長は、二月のチーム全体会議で「抵抗勢力である彼ら(北教組)が跋扈(ばっこ)するのを許せば、改革自体が頓挫する」「この機を逃さず教育現場を正す」との決意を示した。

 小学六年と中学三年を対象に四月、四十三年ぶりに実施される全国学力テストでも、北教組は非協力を打ち出している。学力テストをめぐっては、二月の国会でも「過度の競争教育に子供たちを追い込む」などの議論があり、愛知県犬山市教委は既に不参加を表明。北教組の主張が突出しているわけではないが、いじめ調査で「何でも反対」のイメージがついた北教組が有効な運動を打ち出せるか、危ぶむ見方もある。

 北教組の小関顕太郎書記長は「理解を得られていない面はある。道民運動を展開し、なぜいじめ調査に協力できないのか、学力テストに反対するのかを分かってもらいたい」と話している。
by miya-neta | 2007-03-06 14:39 | 教 育