「誰が親になるのか」と代理出産コーディネーター=高田さん事務所「夫妻は混乱」
2007年 03月 23日
2007/03/23-19:43
「誰が親になるのか。理解できない」。向井亜紀さんの代理出産をコーディネートした代理母出産情報センター代表の鷲見侑紀さんは23日、最高裁の判断について、「どうして認めてくれないのか」と怒りをあらわにした。
鷲見さんによると、代理出産した米国女性には自分の子供もいて、「向井さんに代わって生んだだけだ」と話している。これまでにトラブルは起きていない。
女性の出産時には、向井さんと夫の高田延彦さんが寝ずに看病。それからの育児にも夫妻は一生懸命に取り組んでいるという。
鷲見さんは「DNA鑑定でも夫妻の子供であることがはっきりしているのに、彼らが親でなければ誰が親になるのか」と指摘。「日本では生殖医療技術がいくら進歩しても、こういった取り残された問題を解決しなければ意味がない」と批判した。
高田さんの所属事務所関係者によると、夫妻は最高裁の判断後、落ち着かず混乱しているという。関係者は「しばらくは(取材などの)対応はできないと思う」と話した。