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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

タミフル「異常な行動」128人 副作用の調査開始

asahi.com:暮らし



2007年04月04日21時32分

 厚生労働省は4日、インフルエンザ治療薬タミフルの副作用や安全性を再検討する薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会を開いた。01年2月の発売から、10代の使用制限を決めた今年3月20日まで、輸入販売元の中外製薬(東京)から報告があった1079人の副作用を精査したところ、飛び降りや転落などの「異常な行動」は128人で起きており、未成年が8割近くを占めていた。

タミフル「異常な行動」128人 副作用の調査開始_b0067585_16544173.jpgタミフルの副作用を再検討する薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会で、あいさつする厚労省の黒川達夫審議官=4日午後、東京都千代田区で

 厚労省は、初めて死亡以外のケースも調査し、服用との因果関係を評価した。副作用は、1800件とされてきたが、重複分を精査し、1079人と訂正した。

 今回同省は服用後に飛び降りたり、暴れたりするなど大きな事故につながるケースを「異常な行動」と分類し直した。128人を年齢別でみると、現在使用が制限されている10代が57人と多く、10歳未満も43人と目立っている。成人も28人いた。このうち死亡したのは8人で、10代5人、成人3人、10歳未満はゼロだった。

 今月4日現在、転落事例は10代で19人、成人4人の計23人が確認され、6人が亡くなっている。

 調査会では、服用していないインフルエンザ患者11人が異常な行動を示し、1人が転落死したことも報告された。インフルエンザの合併症であるインフルエンザ脳症でも異常行動は起こるため、出席者から「服用していない患者に異常な行動が起きる頻度のデータが必要」などの意見が出た。

 調査会は、タミフル服用と異常行動の因果関係について、情報不足のため判定できないとした。さらに10代への使用制限などの措置が妥当かどうかについても検討。制限する年齢を広げ、「重症患者のみに限定すべきだ」との意見も出たが、客観的なデータが不足しているとして、当面は厚労省の措置を容認した。今後、詳細な症例分析を行い、対象の見直しが必要か判断するという。

 一方、国には3月20日以降も中外製薬から185人の副作用報告があった。うち「異常行動」とされているのは67人。異常行動とは別に死亡も12人あった。
by miya-neta | 2007-04-04 21:32 | 科学/技術