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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

高杉良氏:日経モデル小説で「名誉棄損」 東京地裁判決

事件:MSN毎日インタラクティブ


 架空の新聞社を舞台にした高杉良氏の小説「乱気流 小説・巨大経済新聞」を巡り「自分たちがモデルなのは明らかで、事実無根の記述で名誉を傷付けられた」として、日本経済新聞社の鶴田卓彦元社長と島田昌幸元常務が、高杉氏と発行元の講談社に約1億円の賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は11日、473万円の支払いを命じた。菅野雅之裁判長は判決で「一部の読者は虚構と現実を区別できず、虚構の創作部分は名誉棄損に当たる」と指摘した。

 問題とされた小説は03~04年に週刊現代に連載、04年に単行本化された。「亀田社長」「田島常務」が(1)裏金作りのため子会社を設立(2)子会社の背任事件に関与(3)愛人がいた--などと記述している。

 判決は、名前や経歴の類似性などから「亀田、田島が原告と容易に特定できる」と判断。現実と創作を織り交ぜた構成のため、(1)~(3)は虚構なのに真実と受け止める読者がいるとして、名誉棄損の成立を認めた。日経の子会社を巡っては、子会社元社長の実刑判決が確定したが、鶴田元社長ら2人は刑事責任を問われていない。

 元社長らは出版差し止めも求めたが、判決は「モデル小説だから新聞報道などに比べて名誉棄損の程度は小さい」と退けた。【高倉友彰】

 ▽鶴田元社長と島田元常務の話 小説による名誉棄損を全面的に認めていただいた。

 ▽高杉氏の話 経済小説の本質は理解していただいたと受け止めている。自分の信念と創作に向かう姿勢は、いささかも揺らぐことはない。

 ▽講談社広報室の話 賠償命令は遺憾だが、判決は高杉氏と当社の主張をほぼ認めている。

毎日新聞 2007年4月11日 19時40分 (最終更新時間 4月11日 19時47分)
by miya-neta | 2007-04-11 19:40 | 社 会