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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

社会はどこまで狂うのか・・・自殺した生徒遺族に加害者が慰謝料の請求(下)

livedoor ニュース


2007年04月30日08時12分

【PJ 2007年04月30日】- (中)からのつづき。一昨年(2005年)12月に自殺した、長野県立丸子修学館高校(当時は丸子実業高校)の高山裕太君(当時16歳)の遺族が、いじめの加害者とされるバレーボール部員らから3000万円もの損害賠償を求められている。

逆告訴
 現在、高山裕太君の母親は弁護団とともに、県教委や高校・直接いじめを行った生徒らを相手に刑事訴訟と民事訴訟を起こしている。また、校長が殺人罪と名誉毀損で告発され、現在検察庁に書類送検されている。

 その一方で、裕太君の母親はバレー部の顧問教師と部員ら約30人から、慰謝料を求める民事訴訟を受けている。この、双方が相手に責任があると主張して並行して裁判が進行している状況を、逆告訴と呼んでいる。

(注:遺族からの訴訟の被告と遺族への訴訟の原告は厳密にいえば同じ団体ではない。両方に共通しているのはごく一部だけである。しかし、遺族はいじめを行った主体者とその責任者を告訴しているのであるから、実質的には逆訴訟となっているといえる。)

 一般的に考えれば、遺族からの刑事訴訟と民事訴訟において、原告である遺族が敗訴してからのみ、逆告訴は可能だろう。それが、なぜ、同時並行で行われるのか?

 逆告訴に踏み切ったバレー部員らの代理人である神田栄子弁護士は記者の取材に対し、「この事件が、いじめが原因であるようにマスコミによって言われてしまったことからマスコミに不信感を抱いているので、ノーコメントとする」と回答した。したがって、さまざまな疑問に関しては推測するしかない。

 いちばん容易に想像できる答えは、このバレー部が全国屈指の強豪であることだ。今年も、丸子実業高校は全国大会に出場しており、3回戦まで進出している。この出場権をむざむざ捨てたくない、という思いが逆告訴に踏み切らせたと考えるのは、ごく自然な成り行きだろう。

 「訴えられて判決を待つばかりでは、バレー部は出場を辞退して当然と言う世論が高まる。そこで、その告訴内容が不当だと逆に訴えることで、現在係争中でありどちらが悪いかわからない状態を作る。そうすれば出場することができる・・・」このような発想でなければ、同時並行的に逆告訴が行われている状況・全国大会の出場を辞退しない状況は説明できない。

 今年も、丸子実業高校は全国大会に出場し、何回かの試合を勝った。しかし、この勝利に果たして喜びはあったのだろうか? むしろ、このような悲惨な事件を起こしさえしなければ、悔いなく練習に打ち込んでもっとよい成績を残せたかもしれないのではないか? 否、もし成績が残せなくても、貴重な高校生活で人格を陶冶することの方が重要だったのではなかろうか?

 この大会に出場した選手らの胸中は、記者には想像ができない。【了】


■関連情報

◆次回公判予定 (第82号 損害賠償請求事件)
開催日時: 2007年05月31日 16時~17時
開催場所: 長野県  長野地方裁判所(http://www.courts.go.jp/nagano/)

◆現在行っている活動(署名など)
ブログによる広報活動(http://blog.livedoor.jp/yutatakayama/)
署名・・・ネットで署名用紙PDFを配布しております。(送付先は用紙に記載あり)
(http://izime.jp/takayama_yuta_san_shomei.pdf)
街頭配布用のチラシPDF(http://www2.plala.or.jp/takayamakaoru/gaitouhaihuyousi1.pdf)

◆丸子修学館高校に関するブログ(http://www.nagano-c.ed.jp/marukohs/)

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パブリック・ジャーナリスト 広觜志保子【埼玉県】
by miya-neta | 2007-04-30 08:12 | 教 育