人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

クリスタ長堀調査報告書、市の責任に言及

大阪|地方|Sankei WEB


 事実上経営破綻し、特定調停が成立している大阪市の第3セクターで地下街運営会社「クリスタ長堀」(同市中央区)について、大阪市は18日、公認会計士ら外部の専門家らが破綻の原因を分析した調査報告書を発表した。3セク会社と大阪市が「事業や財務構造を適切に見直さなかったことが破綻の大きな要因」と断じた。しかし、破綻を招いた市の責任は道義的責任にとどまり、「法的責任は見あたらない」としている。

 報告書は、破綻に至った原因について、地下街テナントの入店保証金を事業費に充てていたが、開業直後からテナント流出が続いたため、資金不足になり過大な債務を背負った▽バブル経済崩壊後にもかかわらず事業計画が右肩上がりにしていた▽3セク会社は全員、市職員やOBで民間のノウハウが足りなかった-などをあげた。

 そのうえで、3セク会社の責任として、「適切な時期に事業計画や財務構造に見直しを行わず、収益に対する将来予測が楽観的すぎた」とした。市に対しても「会社を監理する立場として、実績を把握し、経営改善に向けた指導を行わなかったのは経営破綻に至った状況を作り上げた大きな要因」とした。

 これに対し市は「市民や金融機関に多大な迷惑をかけることとなったことを深く自省する」とするコメントを発表した。

 「クリスタ長堀」は市営地下鉄長堀鶴見緑地線開業に伴い、大阪市中央区の地下に設置された駐車場と地下街を運営するために設置された。地下街は平成9年5月に開業したが、借金の返済負担などが経営を圧迫して赤字が続き、14年11月に事実上破綻、17年6月に駐車場売却や市中銀行が約70億円の債権放棄するなどの特定調停が成立している。

(2007/05/19 03:39)
by miya-neta | 2007-05-19 03:39 | 経 済