男子ゴルフで高1・石川遼がV…史上最年少のツアー優勝
2007年 05月 20日
男子プロゴルフツアーのマンシングウェアオープンKSBカップ最終日は20日、岡山県玉野市の東児(とうじ)が丘マリンヒルズゴルフクラブで行われ、ツアー初出場で15歳8か月のアマチュア、石川遼(りょう)選手(東京・杉並学院高1年)が通算12アンダー、276の好スコアで、国内男女ツアーを通じて史上最年少優勝を果たした。
記者会見で笑顔を見せる石川遼(東京・杉並区の杉並学院高で)
アマチュアのツアー優勝は、1980年の中四国オープンを制した倉本昌弘以来、史上2人目。過去の日本ツアーの最年少優勝記録はセベ・バレステロス(スペイン)の20歳7か月で、日本人では中嶋常幸の22歳4日だった。女子ツアーの宮里藍が宮城・東北高時代に記録した18歳より若く、男子の米ツアー(19歳10か月)、欧州ツアー(18歳9か月)を通じても最年少となる。
石川選手は、4月2日に行われた大会予選会で10位に終わり、出場権が与えられる上位4人には入れなかったが、アマチュアの32選手中トップの成績が認められて主催者推薦で出場。この日、首位と7打差の23位でスタートした石川選手は、300ヤードを超えるドライバーショットを武器に追い上げ、最終ラウンド17番ホール(パー3)でバンカーからチップインバーディーを奪うなど、有力プロ選手がひしめく混戦を抜け出し、逆転優勝した。
石川選手はアマチュアのために賞金はなし。優勝すればプロ宣言できるが、学業との両立を図るため、すぐにプロ転向はしない。
(2007年5月20日21時18分 読売新聞)