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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【外信コラム】ポトマック通信 選ぶのはあなた

コラむのニュース:イザ!


2007/05/16 07:04

 子供たちが米国人の思考や感情表現を驚くほどの速度で吸収している。例えば、スーパーで7歳の息子が飲んでいた飲み物を床に落として買い物客の視線を浴びたので、「謝りなさい」と注意すると、「なぜ、『ザッツ・オーケー(大丈夫だよ)』と言わないの」と4歳の娘が横やりを入れてきた。保育園の先生は必ずそう言うという。

 周囲の大人の子供への接し方を見ると、自信を付けさせるのに神経が注がれているように思う。失敗しても、「グッド・トライ(よくやった)」と肩をたたく。多少の粗相は「ザッツ・オーケー」となるのだろうか。

 「母の日」に、息子は小学校で製作したお手伝いクーポン券をプレゼントした。妻も「親の手伝いは当たり前だ」と言いつつ、券に書かれた「お母さんはバラより美しい」というメッセージには、「さすが米国ねえ」と感心しきりだった。

 幼少から愛情表現をたたき込まれる。米国人の褒め上手に口下手の日本人がかなうわけがない。そういえば、息子の口から最初に飛び出した英語は「エクセレント(素晴らしい)!」だった。

 今朝、娘を保育園に連れて行ったら、玩具の種類で園児が2手に分かれている。先生が「どっちで遊ぶ? ユア・チョイス(選ぶのはあなた)よ」と娘に尋ねていた。娘は迷わずお人形のグループに加わった。これも米国流の自己責任か?(渡辺浩生)
by miya-neta | 2007-05-16 07:04