米経済紙マードック傘下か 発行元のDJ売却交渉入り
2007年 06月 01日
【ニューヨーク31日共同】米経済紙ウォールストリート・ジャーナルなどを発行する米ダウ・ジョーンズ(DJ)に対するメディア大手ニューズ・コーポレーションの買収提案をめぐり、DJの議決権の過半数を握るオーナーのバンクロフト家は5月31日、ニューズ側と交渉に入るとする声明を発表した。ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)が報じた。
総額約50億ドル(約6100億円)の提案に同家は反対を表明していたが、翻意した形となり、交渉入りでニューズへのDJ売却の可能性が高まった。ただ声明では「ほかの買収提案や選択肢も考慮する」としている。
「メディア王」といわれるニューズのルパート・マードック最高経営責任者(CEO)は、提案価格について「十分で公正なものだ」と強調していたが、バンクロフト家は編集の独立性維持への懸念などから売却に反対しているとされていた。
2007/06/01 10:15 【共同通信】