原因究明に有識者会議設置 歴代社保庁長官の責任も
2007年 06月 02日
2007年6月2日 20時17分
安倍晋三首相は2日、参院選へ向けた遊説で訪れた大津市で講演し、社会保険庁が管理する公的年金の記録不備問題をめぐり「有識者委員会」を設置して原因究明と責任追及を行う考えを表明した。
首相は「有識者からなる委員会をつくって、1996年にシステムを設計し97年に導入した際、どういう問題が起こったのか問題の所在と、歴代社保庁長官を含め責任を明らかにする」と述べた。
同問題に関し首相は先に、社保庁改革を担当する渡辺喜美行政改革担当相に、歴代長官を含め責任追及するよう指示。夏の参院選を前に民主党などは年金記録不備問題への批判を強めており、首相は早急な対処が必要と判断したとみられる。
首相は「大きな問題になって国民の皆さまに本当に申し訳ない」とあらためて陳謝。その上で「信頼を回復するよう国民の立場に立って解決することを約束する」と強調した。
(共同)