潮谷知事、情報開示に否定的 県議会一般質問
2007年 06月 14日
こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)の運用や情報開示について答弁する潮谷義子知事=県議会(小多崇) 熊本市島崎の慈恵病院(蓮田太二理事長)が五月から運用を始めた、親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」について、潮谷義子知事は十四日、「遺棄された子どもの一般的な取り扱いと同様、事実の存否を含め公表しない」と述べ、運用状況の情報開示に否定的な見解をあらためて強調した。
同日の県議会一般質問で大西一史氏(無所属)の質問に答えた。
運用状況の情報開示については、熊本市が一年に一回、利用件数のみを公表することを決定。慈恵病院も当初六カ月後に公表するとした方針を見直し、市と合わせる方向で検討している。
潮谷知事は、児童相談所が扱った子どもの場合、個々の事例はこれまでも公開していないとした上で「個人が特定されるおそれがあり、子どもの成長に影響を及ぼすことも考えられる」として、「ゆりかご」に預けられた場合も同様の扱いにすると述べた。
また、「ゆりかご」に預けられた子どもの処遇については、一般的ケースとして生育歴や家庭環境を含む調査を行い、措置を決定することを説明。
「棄児として捨てられた場合、あるいはゆりかごの場合もそうだが、子どもの全体像をとらえ、適切な対応ができるよう努力したい」として、預ける親の匿名性が尊重される「ゆりかご」でも特別視しない方針を示した。(田端美華)
熊本日日新聞2007年6月14日夕刊
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