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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

福岡・いじめ自殺 同級生3人不処分 少年審判 家裁決定「内省深めた」

福岡 (都市圏,北九州,筑豊,筑後) / 西日本新聞


 福岡県筑前町の森啓祐君=当時、三輪中2年(13)=が学校でのいじめを苦に自殺した事件で、福岡家裁(坂主勉裁判官)は18日、自殺当日に学校のトイレで森君の体を押さえ付けるなどしたとして、暴力行為法違反の非行事実で送致された同級生の少年3人=いずれも(14)=の少年審判を開き、3人全員を不処分とする決定をした。

 不処分は刑事事件の「無罪」に相当するものではなく、少年が非行を克服し、再非行の恐れがないと判断して保護処分をしない措置。

 決定理由で坂主裁判官は非行事実について「被害者の自尊心を傷つけ、悪ふざけの範囲を超えた許し難い行為」と指摘。その上で「裁判官から厳重訓戒を受け、相手の気持ちを考えずに行ったいじめであることを理解し内省を深めている。再非行の危険性は減退し、要保護性は低い」とした。

 さらに「当時、中学校自体がいじめへの問題意識が甚だ希薄だった。教師の不用意な発言が被害者へのいじめを誘発・助長したり、被害者の異変に全く気付かないなど学校の責任も看過できない」と、学校側の責任にも言及した。

 3人の審判は同日午後から、同家裁甘木出張所で非公開であった。審理は個別に行われ、坂主裁判官は少年や保護者から事実関係や反省の態度などを尋ねた。森君の両親は代理人の弁護士を通じ、坂主裁判官に「処分ではなく更生を望んでいる」とする意見を陳述したという。

 決定によると、3人は他の同級生2人と昨年10月11日夕、学校のトイレで、自殺をほのめかした森君の体を押さえつけ、ズボンを脱がそうとしたとされる。森君は同日夜、自宅倉庫で首をつって自殺、いじめ苦を訴える遺書が見つかった。

=2007/06/19付 西日本新聞朝刊=

2007年06月18日23時59分
by miya-neta | 2007-06-18 23:59 | 教 育