仏16歳少年がハリポタ最終巻を翻訳、ネット公開し拘束
2007年 08月 12日
2007.08.09
Web posted at: 17:07 JST- CNN/AP
パリ──フランス南部エクス・アン・プロヴァンスの男子高校生が、世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ最終巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」をフランス語に翻訳してインターネット上で公開したとして、警察当局に拘束された。エクス・アン・プロヴァンスの検察が8日、明らかにした。少年は、知的財産侵害の容疑で起訴される可能性がある。
少年はハリポタ最終巻(英語版)が発売された7月21日から数日間で、全759ページをフランス語に翻訳し、ネットで公開していた。
エクス・アン・プロヴァンスの検察官は、「彼は、単に本の内容をオンライン上にアップしたかっただけのようだ」として、違法の翻訳で収入を得ようとは、考えていなかったとしている。
少年は6日に、パリ警察からの通報を受けて拘束され、事情聴取を受けた後、翌7日に釈放された。
ハリポタ最終巻の正式なフランス語版の発売日は、10月26日の予定となっている。
少年が翻訳したものをインターネット上で公開していたことについて、ハリポタのファンの受け止め方はさまざま。シャンゼリゼの書店で英語版をぱらぱらとめくっていた17歳の少女は、「フランス語版が出るまで3カ月なんて、時間がかかりすぎ。翻訳したのはえらいと思うけど、16歳の子供の翻訳だから、正式版が出るまで待つ」と回答。
一方、ゲームソフトを探していた22歳の男性は、「もしもフランス語版をネットで見かけたら、読んじゃうだろうなあ」と話している。