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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「ゆりかご」県と熊本市が検証組織

くまにちコム:熊本のニュース速報なら熊本日日新聞


2007年8月16日 13:53

「ゆりかご」県と熊本市が検証組織_b0067585_23503427.jpg「こうのとりのゆりかご」について会見する潮谷義子県知事(左)と幸山政史熊本市長(中)=16日午前10時ごろ、熊本県庁(野田徹)

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が運営する、親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」について、潮谷義子知事と熊本市の幸山政史市長は十六日、「ゆりかご」の運用状況や社会的な課題を短期・中期的に検証する二つの専門組織を設置する考えを明らかにした。

 この日、潮谷知事と幸山市長は県庁でそろって会見。短期的な検証を行う組織として、市が市要保護児童対策地域協議会の中に「こうのとりのゆりかご専門部会」を設置、中期的組織として県と市が共同で「こうのとりのゆりかごをめぐる課題の検証会議」を設置する。いずれも外部の学識者や専門家ら五~七人で構成し、「専門部会」は九月下旬、「検証会議」は年内に第一回会合を開く。

 「専門部会」は、法医学、小児科、法律など五分野の専門家らが三カ月に一回、非公開で会合を開き、主に「ゆりかご」の運用状況を確認する。設備上の安全性や、赤ちゃんの違法な預け入れがないかなどを検証し、結果を同協議会内の関係機関会議に報告したあと、個人情報が特定されない範囲で公表する。

 「検証会議」は年に数回開き、ケースごとに「ゆりかご」運用の課題や現行制度の問題点などを社会的に検証。運用開始から一年後の来年五月以降に中間報告し、二年をめどに最終報告を取りまとめる計画。

 県と市は国を交えた検証機関の必要性に言及していたが、今回設置する二つの組織に国の直接関与はない。潮谷知事は「中期的検証を踏まえ、国に政策の提案や改善の要望をしたい」と話している。また、検証結果の公表について、幸山市長は「個人が特定されない範囲内でどこまでできるか、専門部会の中で検討したい」と語った。(飯村直亮)

<こうのとりのゆりかご>
by miya-neta | 2007-08-16 13:53 | 社 会