ダル五輪出場に向け日本国籍取得へ
2007年 08月 19日
日本ハムのダルビッシュ有投手(21)が、来年の北京五輪の日本代表メンバー入りへ向け、今季中にも日本国籍を選択する意向を固めたことが18日、分かった。
女優サエコとの結婚を決意した右腕が、もう一つ、人生の大きな決断を下した。「もともと日本(国籍)にするのは決まっていた。昨日、お父さんと話したから」。前夜、父・ファルサさんと父子会談を持ったことを明かした。
イラン人の父と日本人の母を持つダルビッシュは2つの国籍を持つ。日本の国籍法では22歳になる来年8月16日の誕生日までに、いずれかを選択しなければならない。21歳を迎えたばかりの決断の背景には、11月に北京五輪アジア予選が迫っていることがある。
ファルサさんは「五輪には本人も前向き。もちろん北京のことが理由ではある」と断言。既に五輪日程を調べるなど、星野JAPAN入りへ気持ちは向かっている。
これまでは代表として活動中の故障など、選手生命を考える上で不安な気持ちもあった。ただ代表選手への補償金の増額が決まるなど、各球団もシーズン中と同様の対応をとる方向で一致。障害はなくなりつつある。
ペナントレースの真っ最中とあって、本人は「(代表に)選ばれるかどうかも分からないので、何も言えない」と多くを語ることはないが、ファルサさんは「全部、高田GMと星野監督に任せます」。日本のエースとして北京五輪出場権獲得に全力を注ぐ。