僧侶1000人、軍政抗議のデモ行進 ミャンマー
2007年 09月 19日
2007.09.19
Web posted at: 11:49 JST- CNN/AP
ミャンマー・ヤンゴン──ミャンマーの国内各地で18日、1000人以上の仏教僧侶が軍政に抗議する平和的なデモ行進を行った。複数の目撃者が明らかにした。
旧首都ヤンゴン市内では、400人余りの僧侶が祈りを唱えながら、2─3列に並んで整然と行進。市内最大の寺院シュエタゴン・パゴダで私服警官に境内に入ることを阻止されたものの、僧侶らは商業地区に向かって行進を続けた。大勢の見物人が行進を見守り、手を合わせている人々もいた。
ヤンゴンから80キロ離れたバゴーでも、約1000人の僧侶が寺院まで平和的に行進した。逮捕者は出ていない。
僧侶らは軍政当局に対し、2週間前に仏教の中心地パコックでデモ参加者の僧侶に暴行を加えたことへの謝罪を要求し、17日を期限に定めていた。しかし軍政からの謝罪はなく、僧侶は18日から全国一斉デモに乗り出し、軍関係者およびその家族からの施しを拒否した。
ミャンマーでは先月19日から、燃料価格の大幅値上げを発端とする反政府デモが行われており、これまでに100人以上が拘束された。僧侶は国民から尊敬され、弾圧の対象とすることは政治リスクとされているため、同国の政治的抵抗運動を主導する立場にある。軍政側は、僧侶の抗議デモが続き、勢いを拡大する事態を懸念している。