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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

神戸・高3自殺、学校が一転いじめを認める

ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 ◆2同級生も要求メール

神戸・高3自殺、学校が一転いじめを認める_b0067585_10181877.jpg 神戸市須磨区の私立高校で、7月に自殺した同高3年の男子生徒(当時18歳)が同級生らから金を要求されていた事件で、同高は21日、記者会見を開き、恐喝未遂容疑で逮捕された少年(17)以外に、フットサル仲間の同級生2人が、生徒に金銭を要求するメールを送っていたとする再調査結果を公表した。校長らは、生徒に対するいじめを否定していたこれまでの説明から一転、いじめがあったことを認め、「亡くなった生徒の冥福(めいふく)を祈り、遺族におわび申し上げたい」と謝罪した。

 同高は、少年が逮捕された翌日の18日から3日間、同級生ら約40人に改めて聞き取り調査やアンケートを実施。クラスメート34人中11人が「(生徒は)フットサル仲間の同級生にいじめられていた」と回答した。

 同高によると、同級生2人は、逮捕された少年に「(メールに)自分の名前と金額を入れておいて」などと頼み、金を要求するメールを送らせていたという。また、この3人が数回にわたり、生徒の机の引き出しやかばんの中に紙粘土を詰め込んでいたことも明らかにした。

 一方、少年や同級生らが生徒から金を受け取っていた事実はわからないといい、生徒がブレスレットを買わされていたことが、恐喝にあたるかどうかは確認できなかったという。

 校長は記者会見で、「いじめが自殺の要因の一つだったと思う」と唇をかみ、紙粘土を使ったいたずらがあった際、担任教諭が気づいて生徒に声をかけていたことに触れ、「教師との信頼関係があれば、サインを見落とさずにすんだかもしれない」と肩を落とした。

 生徒が自殺した直後や、少年の逮捕後に、「いじめはなかった」としていたことに関しては、「1回目の調査は不十分だった」と調査の甘さを認め、「逮捕がなければ、いじめと認識できなかったかもしれない」と述べた。ただ、メールやインターネットを使ったいじめについては、「いじめの方法としては想定していなかった」と釈明した。

 生徒が同級生らの実名を挙げ、「(要求された)金を払えない。死ぬしかない」などと記していた遺書については、同高は、少年が逮捕された直後の記者会見で、「遺書めいたものがあるということは聞いていたが、子どものプライバシーに配慮し、白紙の状態で調査しようと考え、内容は知らないままだった」と説明。現在も確認していないという。

 同高は今後、外部の有識者を含むいじめ防止対策委員会を設置するほか、メールやネットトラブル防止についての生徒の講習会や教師の研修会を開き、再発防止を講じる。

 兵庫県は21日、いじめの存在を認めた背景や、同級生らに対する再調査の内容について詳細な聞き取りが必要と判断し、週明けにも校長から事情を聞くことを決めた。

(2007年9月22日 読売新聞)
by miya-neta | 2007-09-22 09:16 | 教 育