韓国:統一相、金総書記の拉致言及否定「議論にならず」
2007年 10月 11日
【ソウル堀山明子】韓国の李在禎(イジェジョン)統一相は11日、先の南北首脳会談での日本人拉致問題に関する金正日(キムジョンイル)総書記の反応について「盧武鉉(ノムヒョン)大統領が問題提起したが、(明確な反応はなく)議論にならなかった」と述べた。韓国メディア主催の討論会で質問に答えた。
日本人拉致問題の対応をめぐっては、訪朝団に同行した文正仁(ムンジョンイン)国際安保特命大使が8日の記者懇談会で同席者から聞いた話として、金総書記が「もうこれ以上、拉致された日本人はいない」と語ったと明らかにし、波紋を広げていた。李統一相は会談に同席しているが、文大使の発言と食い違いが生じている。
また、李統一相によると、盧大統領は「日本人拉致問題」という直接的な表現は使わず、日朝関係改善を求める中で「包括的に提起した」と述べた。
毎日新聞 2007年10月11日 23時09分