大阪市長選:民主推薦・平松邦夫氏当選 自公推薦現職破る
2007年 11月 18日
任期満了に伴う大阪市長選は18日投開票され、無所属新人の元アナウンサー、平松邦夫氏(59)=民主、国民新推薦=が、3選を目指した現職の関淳一氏(72)=自民、公明推薦=ら4人を破り、初当選した。大阪市で行政経験のない純民間市長が誕生したのは戦後初。福田政権発足後初めてで、中央と同じ対決構図となった政令市長選でもあり、次期衆院選など国政を巡る情勢にも影響を与えるとみられる。
投票率は43.61%と、2年前の出直し選(33.92%)を大きく上回った。他に元市議、姫野浄氏(72)=共産推薦▽元大阪市立大教授、橋爪紳也氏(46)▽派遣会社員、藤井永悟氏(31)の3人が立候補していた。
平松氏は民主の要請を受け、関氏から1カ月以上遅れた10月18日に立候補を表明。関氏が自民、公明にのみ推薦を求めていたため、同市としては44年ぶりに共産以外のオール与党体制の構図が完全に崩れた。
民主は「次期衆院選の前哨戦」と位置づけ、平松氏を全面支援。平松氏は、関氏が進めた行財政改革を「数値目標ありきだ」と批判。知名度を生かして無党派層にも浸透した。【井上直樹】
●大阪市長選●
当 367,058 平松 邦夫=無新<1>[民][国]
317,429 関 淳一=無現(2)[自][公]
113,201 姫野 浄=無新[共]
89,843 橋爪 紳也=無新
8,199 藤井 永悟=無新
毎日新聞 2007年11月18日 20時41分 (最終更新時間 11月18日 22時34分)