山形・高畠高2自殺 遺書の内容分析 県教委方針
2007年 11月 27日
山形県立高畠高(高畠町)で昨年11月、2年生の渋谷美穂さん=当時(16)=が飛び降り自殺した問題で、山形県教委は27日までに、美穂さんの携帯電話に残されていた「遺書」の内容について、遺族の了承を得た上で心理学者ら専門家による分析を実施する方針を決めた。
県教委は「同級生の聞き取りやアンケートなどで、いじめは確認できなかった」とする内部調査報告を2度まとめたが、遺族側は反発。美穂さんの父登喜男さん(55)は23日、「皆が言った暴言痛かった」などと書かれた遺書の一部を公開した。
県教委は遺書を分析する狙いについて「内部調査に基づく県教委としての結論に変わりはないが、未公開部分も含めた記述全体から自殺の動機や背景に迫りたい」(高校教育課)と説明する。
登喜男さんは「要望しているのはいじめの有無の再々調査と情報開示。分析で自殺が娘の個人的な気持ちの問題とされる可能性もあり、即答はできない」と話している。
2007年11月27日火曜日